フランス本拠の多国籍企業体Saint-Gobainグループの国際ビジネス計画において、インドは中国に対し勝利をおさめた。同グループは、ガラス・建設資材などの主要部門において、インドに五ヵ年にわたる増資を決定したのである。
同グループCEOのジャン・ルイ・ベッファ会長は、ET紙との独占インタヴューで「2006年度の売上げは、180億ルピーを超えるでしょう。ガラス部門の拡大(80億ルピー)、GNO社の研磨材部門への増資、およびインディア・ギブス社の統合により、かなりの成長を見込んでいます」
同グループは最近、昨年英国大手ブリティッシュ・プラスター社の手をはなれたインディア・ギブス社を傘下におさめた。同グループは、1996年米国ノートンの買収に際し、同社の子会社グリンデル・ノートン(GNO)社を引き継いで、インドでの生産を開始した。操業当初の売上げは16億1千万ルピーだった。以来、9社従業員3000人を擁する規模に発展した。もしインディア・ギブスを含めれば、3500人規模ということになる。グループの南アジア支配人Anand Mahajan氏は言う「1996年以来、われわれは毎年22%の成長をとげてきました。われわれはまた、純収益ベースでの成長も可能\にしています。」
同グループは、ガラス(SG Glass India社)、補強材(SG Vetrotex India社)、耐火材(SEPR India社)、石膏ボード(India Gypsum社)、シリコン・カーバイド(GNO社)の5業種において業界第1位、自動車用ガラス(SG Sekurit India社)においては業界第2位である。研磨材(GNO社)も第2位であるが、近い将来1位に上がることが期待されている。
同グループは、世界51カ国において20万人の従業員を擁し、売上げ400億ユーロ、純利益でも15億ユーロの20%成長を目指している。
インドと中国を比較しつつ、ベッファ会長は以下のように述べた。
「市場経済は、中国よりもインドにおいて、より効率的に、透明性をもって機能\しています。私が前回インドを訪れたのは2001年でしたが、今やインドは自信と躍動感に満ちており、頼もしいかぎりです。私は、ブラジル、メキシコ、中国など他国も訪問してきました。
インドの成長にはスピード感があります。今後の5年間も7-8%という今のすばらしいペースで成長するでしょう。インフラ未整備やエネルギー費用高といった困難を克服することになれば、中国の水準に追いつくこともできます。インドは、われわれにとっても、最高のサクセス・ストーリーです。われわれの投資の収益性は、中国における水準を上回っています。
インドはまた、魅力的な市場でもあります。向こう5年にわたり、インドはわれわれの産業投資の最優先地域のひとつとなります。すでにこの決定は下され、現地役員にも伝えてあります」
競争相手・中国と比較して、インドに惜しみない賛辞を送る会長は、学歴・知性の高さ、経営管理の適応性、良好なコーポレート・ガヴァナンスへの貢献、安全や環境保護への従業員の積極的参加といったものにみられるインド人の質の高さに感銘をうけたという。
グループは、当初からすべての会社においてインド人役員のもとで良好に運営されてきた。新興経済諸国のなかでも、インドでは、新たな人材が得られるとして、フランス人役員の数を少なく抑えてきたのである。
Translated by Takeshi Ngashima







