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インドのIT関連サービス市場
Oct 29, 2007 | IBEF業界レポート

インドで活況を呈している部門である、IT応用サービス(ITeS)は2桁の成長を続けている。全国ソフトウェアサービス協会(Nasscom)によると、2006―07年において396億ドルの収益を記録しており、それは事前に計画していた27%の成長率を上回る30.7%に達している。IteS部門における並外れた成長に対して、この部門における平均給与の増加は16%から18%にすぎない。

産業全体として24%から27%の成長率の下で490億から500億ドルの収益を上げることが計画されている。08年度において500億ドルの収益が計画されているのに対して、Nasscomの推定によるとITeS/BPOの輸出はそのうちの105億から110億ドルを占めるだろう。国内市場の規模は20%から22%の成長の下100億ドルに達することが期待されている。アウトソーシングの拠点としてのインドの重要性の増加が認知されるにつれ、米国で上場しているインドのアウトソーシング企業、Cognizant TechnologyとEXLService、は世界の成長企業100社に選ばれている。これら2つの企業を含め、ソフトウェアやサービスを提供するインド系企業10社がその100社の中に入っている。

インドは、世界中の国々からの海外へのITおよびITeS部門におけるアウトソーシング(IT部門においては世界市場の65%がアウトソーシングであり、ITeSではそれは46%である。)の中で、優勢な位置を保持している。しかしながら、インドのITおよびITeS部門の07年度における輸出額である313億ドルという数字は、世界中のITおよびITeSへの支出額の3%よりもさらに少ない。もし、インドが世界のITおよびITeS市場のシェアを維持するなら、インドからのITおよびITeS部門の輸出は10年度には600億ドルを、12年度には860億ドルを超えるだろう。さらに、現在の傾向通り成長を続けたなら、インドのITおよびITeS部門の輸出は20年度までに3300億ドル近くに達すと予測される(これは世界の支出総額の14%近くであると推定される)。

インドのIT企業はバリューチェーンにおける自らの重要性を高め、更なる高付加価値サービスの提供に専心することが期待されている。Nasscomは、インドのITおよびITeS産業は年率24%から25%で成長し、12年度まで1000万近い雇用を維持することだろうと予測している。

傾向

輸出:NasscomによるとITeSおよびBPO部門における輸出額は33.5%成長し、07年度には84億ドルの収益をあげた。これは06年度の33.3%の成長に比べてわずかに高い数字だった。500億ドルの収益が計画されている08年度において、Nasscomによると、ITソフトウェアおよびサービスがそのうちの280億ドルから290億ドルを稼ぎ出し、続いてITeSおよびBPOが105億ドルから110億ドルを稼ぎ出すことが予想される。

06−07経済調査によると:インドからのソフトウェアおよびITeSの輸出は2003年から2004年にかけての129億ドルから2004年から2005年にかけての177億ドルと成長を遂げてきた。インドからのソフトウェアおよびITeSの輸出は2005年から2006年にかけて、前年度を32%も上回る234億ドルに達すると推定される。

IT産業がGDPに対し寄与する割合というのは06年度の4.8%から、07年度には5.2%に上昇した。現在もその時と同じ率で成長しており、Nasscomによると10年度までにはIT産業全体で1000億ドルの収益があることが予想される。

輸出を行う際の最大の市場は米国と英国である。さらに、欧州への輸出も徐々に増加している。06年度でいえば、収益全体において米国からが67%、欧州からが25%、その他の国々からが7.7%を占めている。

数百万ドル規模の契約が増え、また、さらに未締結のものが多数あるという状況によって、5000万ドル以上の契約に際しインド系のプレイヤーのパイが増大する結果となった(500万ドル以上の契約は2002年には契約全体の1%程度であったが、2006年には7%に達している)。多国籍企業は07年度に100億ドルを超える投資を行うことを予告したが、しかしその金額の投資は数年間かけて行われることだろう。

12年度までに輸出で860億ドルの収益を達成するためには、ITおよびITeS産業は250万人近い専門家と200億ドルの資本投資を誘致することが求められるだろう。

PPO(個人間外部委託):オンライン上の教育や家・庭の設計サービスなど、様々な手段を通じて、小規模のオフィスや自宅ビジネスまた個人でさえも日々PPOサービスを利用している。結婚式や何らかのパーティーの招待状、面会予定やスケジュール管理などのための秘書的なサービスなどは、現在ではアウトソーシングされている。

これらに従事する人々は自宅で、ブロードバンド接続を用い低い経費で働いており、扱う契約の多くは低い価値しか持たない(100ドルから5000ドル)。しかし、最終消費者や小さなビジネスというのは膨大に存在するので、このサービスが接近することが出来る市場の総規模は米国だけでも200億ドルを優に超える。Evalueserveの調査および分析によると、2006年4月から2007年3月の間で、この部門は2億5千万ドルの収益をあげ、年率26%近い成長によって、2015年までに20億ドルを超える成長を遂げそうである、とのことだ。

国内市場:国内のIT産業はハードウェア主導の成長から、ソフトウェアおよびサービス部門の勢いから来る成長へと移行した。2006年6月以来12ヶ月の間、GDP成長や電気通信・銀行・保険・小売・健康商品・旅行・自動車などの部門に喚起されて国内においてBPOに対する爆発的な需要があった。国内のBPO部門は毎年35%から40%の成長をし、15万人から20万人の人々を雇用している。Nasscomによると、国内のBPOの収益は、2005年の6億ドルと比較して、2006年から2007年にはほとんど2倍である11億8千万ドルに達した。20%から22%の成長率で、08年度までには国内市場は100億ドルに達することが期待される。いくつかの世界的なBPO、例えばAegis Communications Group、Firstsource Solutions、Infovision、Intelenet、IBM-Dakshは現在BPOビジネスのための市場を積極的に探している。Goldman Sachsおよび一群の個人投資家たちはITソフトウェアや技術サポートを提供する企業であるCybernet-SlashSupport(CSS)に対して2千5百万ドルの投資を行った。

しかしながら、国内のパイのうちハードウェアが占める76億ドルというのは、サービスの56億ドル、ソフトウェアの16億ドル、BPOの12億ドルと比較してみると依然大きな部分を占めている。06年度以来、この順位を維持した状態で、国内のBPO産業は30%もの成長を、ITサービスは25%、ハードウェアは12%の成長を記録してきた。

雇用:この産業は最大の雇用を創造し続けてきており、直接的には160万人以上を、間接的には関連産業においてさらに600万の雇用機会を生み出している。この部門においては06年度に22%の雇用の成長があったのに対し、07年度には26%の雇用の成長があった。

以前のように、産業の成長は輸出に主導されており、07年度においてはそれは181億ドルに達するという予測がされている。しかしながら、技術的なサービス・R&D・ソフトウェア製品の開発サービスなどは輸出の収益において大きな割合を占める。この部門における収益は06年度に40億ドルであったのに対し、49億ドルにも達すると予想されている。

ITeSは不動産価値をあげる

Delhi-NCR、BangaloreやMumbaiなどにおける飽和状態を受けて、ITeS業界の行動は徐々に小さな町や2番手クラスの規模の都市、例えばChandigarh、VizagやJaipurへとシフトして行っており、これらの都市は将来の成長を牽引することになる。不動産価値をも成長させながら、ITやITeS企業はバリューチェーンの中で高度なサービスを提供するために成長し、その数は増加していっている。

この業界が、2006年度第4四半期のPuneにおけるオフィス用スペースの75%を占めている一方でインドのITおよびITeSの中心地であるBangaloreにおいてはこのような知的労働を行う企業によってオフィス用スペースの70%が占められている。

インドのITの強み

・ global delivery modelの進化
・ 大規模なITアウトソーシングにおける個別価格設定がインドベースのdelivery shareの扱いを増加したこと
・ 向こう2年間の間多数の契約の価値が改定される
・ 大多数の顧客は利益を得ている
・ 国際的なM&A
・ 産業がstable pricing modelへと移行している
・ アウトソーシングに関する議論が肯定的な方向へと漸進的にシフトしていること
・ 産業内部において過程と実践を統合し、ISO、CMM、Six Sigmaなどの国際的スタンダードに近づくことで遠隔地へのサービス提供のための更なる適応対策を行い、インド企業はさらなる品質および生産性の向上によって水準以上のものの提供を目指している

世界進出

インドのITES企業は、国内のプレイヤーとあるいは海外のニッチサービスを提供する企業とのM&Aを通じて急激な成長を遂げてきた。巨大企業は獲物を求めているし、一連の吸収合併はすでにひと段落がついた状態にある。見出しを飾った吸収合併には以下のようなものがある。

・ ITおよびビジネスプロセスのアウトソーシングの世界的大手のZensar TechnologiesはGdan’sk市を拠点としてポーランドにおける事業展開をすることを発表した。そのプランによると世界的な資本移動開発のために200万ドルを投資し、最初の30ヶ月で350の新たな雇用を創造する。
・ ITおよびBPOプロヴァイダのHexaware Technologiesは2000万ドルから4000万ドルをかけて米国あるいは欧州のIT企業を買収することを計画している。
・ Hyderabadを拠点とするテクノロジーソリューション企業のPrithvi Information Solution Limited(PISL)は総計4000万ドルから5000万ドルの対価と引き換えに今年の12月までに米国における4つの吸収を中止する計画である。
・ Paradyne Infotechは米国に本拠を置くソフトウェアサービス会社を約1000万ドルで買収した。
・ Bangaloreに本拠を置くSubex Systemsは英国に本拠を置くAzure Solutionsを1億4000万ドルで買収した。
・ NIITは米国に本拠を置く8000万ドルの企業価値があるElement Kを4000万ドルで買収した。
・ Sasken Communication Technologiesはフィンランドに本拠を置くBotnia Hightechを4500万ドルで買収した。
・ Transworksはカナダに本拠を置くMinacs Worldwideを1億2500万ドルで買収した。
・ 通信ソフトウェア会社のServion Global Solutionsはカリフォルニアに本拠を置くテクノロジー会社5by5 Networksを買収した。

 

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